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え?い、じゃかましいー!

「本人が断りを入れてくれと言うので、電話していますが、Bruxellesさんをね、私がいただきますよ」
Bさんは落ちついてすんなりと、とんでもないことをGribouilleに伝えた。間抜けな私が言って欲しいと頼んだのだ。Bさんは、何も知らない。頼まれたから、電話しただけなのだ。まさかBさんが本当に電話するとは思っていなかった。
Bさん:「これでいい?」
B:「何か言ってた?」
Bさん:「動揺してたみたいよ」
私はBさんの豊中の自宅にいた。Bさんと知り合って毎晩飲み歩いていた頃だ。この勢いでBさんの力を借りて、もう東京に行く必要がなくなればいいと思っていた。

なのに何を思ったか、Bさんの詩誌でイラストを描いているH代ちゃんと、Bさんと私の三人で翌月上京することになった。
Bさんが昼メロの主演男優と別れた直後だった。Bさんの夫は、それを私の功績だと勘違いし、私の登場は大歓迎された。東京行きはご褒美だった。新橋の第一ホテル、Bさんと私はツインルームに泊まった。

私はいつものようにGに電話して会いたいと伝えた。今、自分の一番身近にいるBさんをGに紹介しようと思ったのだ。間抜けな私は電話のことをすっかり忘れていた。
Gは時間と場所を指定し、Kも一緒に行くと言った。

店に入るとGとKは先に来て待っていた。二人の顔をみて私は懐かしさで一杯になった。Bさんも上機嫌だった。
「先日はお電話で大変失礼いたしました」
Bさんは真っ先にそう言った。Bさんは覚えていたのだ。その前に
「大阪で詩誌Fを発行しているBと申します。近々に最新号をそちらに送らせていただきます」とも言った。
Bさんは詩人として詩人のGに会っているつもりなのだ。Bさんも電話の内容までは思い出せないでいたのだろう。
Gは違った。先日の電話の相手が、私を伴って目の前に現れたのだ。
一連の紹介が終わった直後に先制攻撃をかけて、こう言い放った。
「こんなところにいる場合じゃない。そろそろお店に出る時間じゃないですか」
「えぇ?」 Bさんと私は一瞬意味がわからず顔を見合わせた。
G:「○○に出勤する時間じゃないですか」
○○は有名なゲイバーの名前だった。
Bさんと私はもう一度顔を見合わせ凍りついた。前にも書いたがBさんは京マチ子と嵯峨美智子のいいところを掛け算したような美人なのだ。その上特別の色気がありすぎるので、時にオカマに見えてしまう。
予想外の先制パンチにBさんの顔がゆがむのが、はっきりと見えた。
B:「Bさん。着物を着てくればよかった。着物を着ていれば、こんなことを言われずにすんだのに」
私はBさんの両肩に手をかけて揺すりながら、思わずそう言った。
え?い、じゃかましいー!」
Bさんは大声でそう言うと、私の両手を振りほどいた。その勢いと激しさに私は一メートル以上吹き飛ばされ、倒れた。
Bさん:「着物を着てようが、何を着てようがあれこれ言われる筋合いは無い。何やのん、この人。あほくさい。帰ろ帰ろ、帰るよー」

B:「Bさん、Bさん、このまま帰ったらダメ」
そう言いながらも、私はBさんの後を追った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今、振り返って書くと、何度も笑ってしまう場面だ。しかしこの場面こそ、私が後に、仕事やら人間関係のすべてを整理して、日本を飛び出す最大の原因のひとつになった。最も大切な人達から得ていた愛や友情や信頼を、この場面で瞬時に喪失した。私は魂と身の置き場まで神様にとり上げられた。自業自得、因果応報。
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