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Gribouille & Joe

日仏のクリスマス・パーティーで急速に親しくなって、お正月休みのJoeの帰省には、二人一緒に隣り合わせに座って新幹線で上京した。

J「友達の家に行くのにお土産に、ウイスキーを買うの?」
B「6歳上だし、強烈な人なんだから、頭にガソリン入れなくちゃ、自分を維持できないのよ」
J「その人、女性?」
B「その人たち。今は二人で暮らしている」
J「結婚してるの?」
B「女性ふたり」
J「どういう関係なの?それにBruxellesとはどういう知り合いなの?」
B「文学の・・・。最近サド侯爵について何か書いていたから。今度見せるね。」
J「僕も、一緒に行っていい?」
B「う?ん。自分を大事にしたければ、来ないほうがいい。特に前途のある青年はね」
J「行くよ。Bruxellesが会いたい人って、どんな人なんだろう」

もう一人の女性Kは幸せな結婚をしていた。なのに家出してGribouilleの元に走ったのだ。モデルのように背が高く、顔は三浦布美子に似ている。(と言っても、知っている人は少ないかもしれない)
「おやすみなさい」と彼女たち二人が入っていった寝室にズカズカと一緒に入っていって「真ん中に寝かせろ!」とダダをこねたことがある。
何かを考えていた、というより、何も考えていなかったのだ。おもちゃにされて、放り出された。
隣の部屋はGribouilleの制作室だ。画材が散らばっている。ガランと広い。・・・
今度はお酒を飲んで早々と寝てしまおうと、自分なりの防衛策を考えていたのかもしれない。あるいは、Gribouilleの前で、酔って、自分の本心を自分で把握したいと思っていたのかもしれない。箍をはずしたら、自分がどんな行動をとるのか、と、箍がはずれっぱなしの私が、深刻に考えた結果かもしれない。

B「ここよ」
J「大きな家だね」
B「建設会社社長の家だもの」
J「Bruxelles,勝手に上がっていくの?」
B「いつもそうよ。Joe,帰るのだったら、今よ。せっかく日比谷、京大(Joeの受験の年は東大は受験中止)と順調に来たのだから」

Kは和服を着ていた。おせち料理もしっかり重箱に詰められていた。
私が紹介するまでもなく、Joeが礼儀正しく完璧な自己紹介をした。
Kの手料理の御節を食べて持参のウイスキーを飲んで、意味のないことをしゃべって、それでもGもKもJも気を使って要所要所で笑ってくれた。

翌朝4人は押し黙って一緒に家を出た。誰が撮ったのか、その場の写真が一枚残っている。完全なピンボケだけど前面にJ、後部にKの姿が見える。このときJのいった言葉がよみがえる。
J「Bruxelles、昨夜はご乱行でしたね」
B「えェッ?」
J「Bruxelles、僕ね、気が狂いそうだったよ」
B「・・・」
J「僕には理解しきれない場面が展開するんだもの」
B「・・・」「家に帰れって、何度も言ったでしょ」
J「Bruxellesのことが心配だったんだよ。酔って寝てしまうし。ほっとけないよ」
「ご乱行」と言った時のJの顔は今にも泣き出しそうだった。それはJoeの精一杯の抗議の声だった。
B「ごめんなさい」・・・
記憶をたどってみる。酔った私はKやJの前で、わめきながらGribouilleに飛びつこうとした。
G「亭主の所に行けぇー」
と、Gが叫んで私をJのところに力一杯突き飛ばす。Joeが飛んできた私をドスンと受け止める。振り解いて私はまたGのところに飛んでいく。Gがまた同じセリフを吐いて私をJのところに突き飛ばす。
まるでドッジボールのように空中を飛びながら、GとJに体当たりし、二人の間を往復していた私がいた。
その映像(醜態)は疲れ果てて眠り込むまで延々と続くのだった。

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