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おもしろそう

定宿にしている神田のホテルを引き上げ、早朝からいそいそと上高田のGの家に向かった。
K「今日は、初めての、若草の会に二人で出かけるのよ。Bruxellesちゃんも一緒に来る?」とKが言う。
B「それ、何の会? そうなの、おもしろそう。でも三人で行ったら変では」
G「相手を探しに来ましたって言えばいい」
B「探してないんだけどね」

広い和室。長い机が2列あって人は4列に座っている。会長さんから少し会の説明があって、自己紹介が始まる。
男装の人は背広にネクタイ。宝塚的ではなく。生活人の匂いがする。しかし生活の重みや社会的偏見と闘っているというよりは、苦渋に浸かっているという感じがする。ここへ来る決心をするまで、大変な思いがあったのだろう。真剣に聞く。
私にも順番が来て、しどろもどろに何か言ったのだと思う。
全員の自己紹介が終わらないうちに、GとKから「出よう」という合図があった。
B「でも、来たばっかりよ」と反対したが、二人は私を引っ張って本当に退出してしまった。

B「せっかく来たのに。それに途中退出ってマナー違反でしょ」
K「Gが急に出ようって言ったの。それにBruxellesちゃん、あそこに本当に居たかった?」
B「確かに。でもここに来た以上歩み寄らなくっちゃ」
G「前の2,3人がBruxellesのことを、嫌な目つきで見ていたから・・・」

???Gったら、何を言っているんだろう。
Gは誰かに私を盗られるとでも、何か感じたのだろうか。

B「クックックックッ、G。Gってとんでもないことを考えるね。それに、もしそこに切実な思いがあるなら、目で見るくらいいいじゃない。そもそもそういう場なんだから」
G「Bruxellesはそうしてフワフワまるで空中を漂うように生きているけれど、他の人はそうじゃない。真剣になられて刃傷沙汰になって、Bruxellesが刺される可能性もある」
B「重い話ね」
G「Bruxellesには夢の宝塚しか見えていない。Bruxellesには、おもしろそう、と言う価値観しかない。東京に留まる決断さへ出来ない。まるで豆台風のように、毎年何回か突然やってきて、あたりを引っ掻き回して有形無形の惨状を残して帰るだけだ」
B「有形無形の幸せを振りまいてと言ってほしい・・のですけれども」
G「ハッハッハッ、それにBruxellesは、そうして独善的で、現実味に乏しく、存在が・・・」

Gribouilleに詰られるとしおらしく頭を垂れて黙っている。でも私はGribouilleの怒りがこうしてストレートに私に降り注ぐ時が一番の大喜びなのだ。ゾクゾクするほどの幸せなのだ。
ああ、屈折してしまっている。

次にGribouilleはこう言うのだ。
「Bruxelles泣いてるの?」

「泣いてなんかいるものか」とおもむろに顔を上げて、それから私はいつも幸福の絶頂のような大笑いをするのだった。

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