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兄「つぎあてだらけのGパン穿いて、頭くるくるパーマかけて幅太のベルトして手首にリストバンドしているイカレポンチみたいな奴と、今日阪急梅田駅の構内を手ぇつないで歩いてたやろ。なんやねんあいつは」
B「お言葉ですけど、あの子は優秀な将来性もある京大生ですよ。それにお父さんはNHK百万人の英語の講師もしていた有名英文学教授よ。イカレポンチとは失礼な!」
兄「チャラチャラした奴だ」
B「おしゃれなのよ。Gパンにはアップリケが付いてるのよ。ダサイ阪大生とは違うのよ」

私が男の子と手をつないで歩いているのを目撃して兄は衝撃を受けたに違いない。そして京大生だと知って、もっと吃驚した様子を見せた。?

私は喘息の発作が出た状態でタクシーに乗って高校受験会場に行った。母と兄が付き添ってきた。
兄は天王寺高校の制服を着ていたのだろう。私の別室受験の監視をしていた家庭科の教師が「天高生が何故こんなところにいるのだろう」と兄を見て思ったそうだ。帰って天高で教師をしている自分の夫にその話をしたらしい。無事高校生になってその家庭科の教師とばったり廊下で出会った。
教師「あの受験のとき、心配そうな顔で教室の外に立っていた天高生は、あなたのお兄さん?」
B[はい」
教師「それでわかった。お兄さんはお父さんがわりでもあるのね」
B「何がわかったんですか?」
教師「主人から話を聞いていた。楽々京大に行けるのにいくら勧めてもガンとして阪大受験しかしないという生徒がひとりいる話。職員室でも教員が皆不思議がってるって言ってた」
B「うちは母子家庭だから、下宿は無理。それにおばあちゃんも大阪人は阪大に行けばいいって」
もし父が生きていれば、兄は京大に行ったのだろうか。東大に行ったのだろうか。しかし人生に、もし、はない。
兄は使い放題に専門書を買える武田薬品の奨学金をもらって、家庭教師以外のアルバイトもせずに大学院も出た。
家庭科の教師から話を聞いたときは、なんだか少し兄を気の毒に思った。でも私たちにはお父さんがいないのだから。

Joeは京大生でJoeのお父さんは大学教授だと兄に言いながら、フトこのことを思い出した。兄はグゥと黙っている。

兄は「詩や小説など、他人のでっちあげたようなものを読んだり聞いたりする暇はない」と言って書かない、読まない。父にも祖父にも似ていない。突然変異はあっちだ。

次の年だったか。Joeが私の家にやってきて、私と二人でいる時に、兄が会社から帰ってきた。妹が男と二人っきりでいるところを初めて見て、ぎょっとする兄。
J「はじめまして。吉田と申します。お邪魔してます」
兄「・・・・・・・・・・・・・・konbaんわ」

そういえば、今日は兄の誕生日だ。

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これを読んで貴方の、お兄さんがおぼろげに、見えてきました

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