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Au Revoir, Rose !

Parisに帰る日が来た。午前中マルセルに案内してもらってレコード屋に行きベロニック・サンソンのLPを買ってきた。心ばかりのRoseへのお礼だ。Roseは若いカトリーヌ・ドヌーブだと思っていたが、感性としてはベロニック・サンソンに近い。
今は車を取りに家に帰ったマルセルを待つだけだ。Roseはどこかに消えてしまって姿を見せない。三階の窓から外の様子を見ている。楽しかったPlace de la Paixともお別れだ。あっ、マルセルの車がこちらに近づいてくる。と同時にドアがノックされ、Roseが息子の手を引いて入ってきた。
「もう帰るの?」?うん。いろいろ有難う。?
「Bruxelles,私も下に降りてお見送りをしてもいい?」?Rose、何言ってるの。当たり前よー
三人で階段を降りる。
外に出て驚いた。近所の人たちが家のドアの外に出てきている。通りがかりの野次馬まで立ち止まっている。こんなにたくさんの人達が見送りしてくれるの?
「みなさん、いろいろ有難う御座いました」
マルセルの車に乗り込む。マルセルが車をUターンして方向を変え、そしてストップ。
群集の中の一番先頭にいるRoseとWillyに手を振る。Roseが息子の手を引いて、通りを横切り、車に近づいてくる。Roseが窓をノックしている。窓のドアをクルクルと降ろした。
「Bruxelles、最後にちょっとお別れのキスしていい?」Roseが車の窓を覗き込んで恥ずかしそうに言う。
Roseは一生の友達だって言わなくちゃ。
Roseにあたらないようにゆっくりとドアを開けて、一旦車から降りた。
Rose,私のこと忘れないでね。そんな気持ちで強く抱き合って、また熱烈なキスをした。近所の人達や野次馬50人くらいが、じっと私たちを見ている視線を感じる。かまわない。Rose、感謝している。暖かい気持ちを本当に有難う。Roseと息子は後ずさりして群集の中に入っていった。Roseだけにずっと手を振ろう。そう思ってRoseとWillyに視線を向けると二人はもうそこにはいない。消えた!と思ったら、RoseとWillyが走って家の中に入ってしまった。
Marcelが車をゆっくりスタートさせる。
ー何故家の中に入ってしまったのだろう、何故??
ふと悲しくなった。その時二階の窓が左右に音をたててバタンと開いた。RoseとWillyがそこから身を乗り出して手を振っている!
「Au revoir,Bruxelles!」Roseの声がはっきりと聞こえる。
「Rose,そんなに身を乗り出したら窓から落ちるよ。Rose, merci beaucoup et Au Revoir!」
私も大声で繰り返した。Rose, Au Revoir !

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