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誰ぞ知る、娘の苦労

昨夜昔の母の言った言葉を突然に思い出した。今まで一度も思い出したこともないのに。
母は50歳前後で、会社勤めをしていて、付き合っている一歳年下の男性がいた。駅のホームで知り合ったらしい。そこへさらにまた駅のホームで知り合った2歳ほど年上の男性が割り込んできたというのだ。その男性は母と私が一緒のところも見ていて、娘である私の存在も知っているらしい。
「僕とも付き合ってくれ」と言ってきたらしい。「断ったら、母親が若い男と付き合っていることを、娘にばらすぞ」と脅されたというのだ。なんとたちの悪い男だろうと思ったが、それ以上は何も記憶にない。母にそれを言うと「ちゃんとした人で、やくざではない」という。母が何故そんなことを私に言ったかと言うと、おそらく、その年上の男が実際私に近づいて告げ口すると困る、と思ったから先に打ち明けたのだろう。何しろ、一種の脅迫であるから。
似たようなことが、70歳過ぎの母親にまたおこった。母には老人会で知り合った一歳年下のTという男性がいて、その人には妻子も孫もあったが、毎週豪華な果物一式が家に届けられた。町の運送会社社長のT氏の愛情表現なのだろう。そこへ老人会の別の男性TTが割り込んできた。否知り合ったのはTTの方が早いし、TTは家にも押しかけてきた。母といるのが楽しくて仕方がない風情だった。恋心に年齢は関係がない。しかし社長のTに比べると年金生活者のTTは、気前がよくない。大体女の家に押しかけて上り込んで、果物かごも持ってこないのだから、母が迷惑に感じ始めても仕方がない。T氏からは電話がかかる。母はそれを楽しみにしている。しかしある時からぷつんと電話がかからなくなった。母が理由を聞くと「TTの自転車がいつも家の前に止まっている。TTが家の中に入り込んでいる、と思うと面白くない」と言うことだった。それを聞いてすぐには母は「もう家に来てほしくない」とはっきりTTに言い渡したらしい。それから一週間後、老人会の運動会の日だった。ハートブレイクの老人TTはそれまで口もきいたことのない私にいきなり電話をかけてきた。
「Bさん、あのねお母さんがTさんと二人で運動会を抜け出して、タクシーをとめて、乗り込んでいま、大和川の方面にむかった。あの辺はホテル街だからね」
恋する80歳の老人の狂気である。「はい、それで?それがなにか?」
娘でありながら、母親の母親のようにふるまわなければならなかったことがある、という思い出話である。

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