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昨日のTV

昨日のTV 2004年4月27日 (Tue) 18:04:38

「せっかく男前に産んだったのに」というお母さんの発言あたりでスイッチをいれた。HAの特番らしい。しばらくすると高校のBoxing部の顧問が現れた。手紙を読むシーン。あの日のこと。「初めからプロに行くのは僕は反対だった。あの日病院で・・」涙声になる。

そういえばあの日。仕事から帰ってくると、母がHAが倒れて意識不明で病院に運ばれたと私に告げた。「それで勝ったの?」倒れたと言っているのに「勝ったの?」の質問はおかしい。ラジオのニュースでもHAの容態は告げられていた。意識不明、重体、開頭手術、生命の危機。力が抜けた。いつもはHAの実姉に頼んで、渡した8ミリで試合を撮ってもらっていた。その日は楽勝と思い頼んでいなかった。頼んでいる場合でもフィルムは5分?10分位しか渡していない。あっという間にKOするので、長いフィルムの必要はなかった。姉の清美さんはリングの床に肘をついて超近距離で撮影してくれた。白浜に一緒に旅行した時8ミリフィルムを逆に回しては、KOされた相手を何度何度も立ち上がらせ、KOシーンを何度も見た。いつもワンパンチで倒していた。前に医学生の友達が言っていた。開頭手術というのは、糸鋸のようなもので頭蓋骨を切って、カパットはずして、後は顕微鏡を見ながらするんだと。ゾッとした。開頭手術なんかしたら終わりだ。

数日してSK(S社の電子辞典関連のスポットの仕事で、HAの実姉の会社を紹介してくれた)と二人でT脳外科病院にお見舞いに行った。当然面会謝絶。帰ろうとした時、お名前は?と聞かれたので、私の名前を言った。するとHAがなんと特別OKを出してくれた。HAは脳の位置がずれていたらしい。Boxingはもうできない。本人にはまだ伝えていないということだった。恐る恐る入っていった。HAが何か言った。呂律が回っていない。私の頭のテイプレコーダーが再生する。試合のことを覚えていないといった。SKも私も言葉が出ない。
「Bruxellesさん、あっこだけ元気でほんま、困るわ」
笑わそうとギャグ一発か。周りを見ると奥さんのお母さんが今日は付き添い当番らしい。ここで笑えるギャグではない。しかし多分本当のことだろう。
「ところでBruxellesさんとSKさんはどんな関係?僕、Bruxellesさんのファンやから気になるわ、言うて」
この人は、こんな状態でさえファンサービスしてくれるのだ。心配させまいと、そして来てくれて有難うと、そしてこれからがんばるよと、表現を変えて伝えて人の心を鷲掴みにする。

病院を出てSKも私も暗澹たる気持ちだった。HAの人気が出るにつれ紹介してほしいという人が増え、SKの会社のエリート部長をSKと二人でジムに案内したこともあった。HAは久々に大阪が生んだ希望の星だった。HAは日本ボクシング界の希望の星だった。HAは私自身の希望の星だった。もうBoxingができない。後遺症はどうなるのか?誰が告知するのか?

「プロにいくのに反対だった」ー私も本来そう思うべきだったのかもしれない。

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