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日曜昼のモンマルトル

日曜昼のモンマルトル 2004年5月6日 (Thu) 16:38:57

日曜昼のモンマルトルは、特にサクレクール辺りはちょっとしたラッシュアワーだ。KKをホテルまで迎えにいってここまでやってきた。さっきクレープを買って「ヘップバーンがローマの休日でソフトクリームを立ち食いするまで、ねえ、ブリュッセルちゃん、僕たちこういうのって抵抗あったよね」「今でも抵抗ある。でもあのジャガイモの揚げたのなんか、歩き食い用そのものだものね」などと言いながら階段を登った。

「ねえねえ、あの人と写真撮りたいんだけど、Bruxellesちゃん頼んでみて」
「OK」と引き受けたものの指差すほうを見て吃驚。白いコットンのジーンズに白の上着。ただ胸を丸出しにしている。その上その若い男は丸出しの胸と両腕一面に虎のイレズミがあるではないか。「止めようよ」と言おうとしたがKKが既に真剣モードに入っていてカメラの準備もしている。勇気を出してモンマルトルのやくざに声をかけるしかない。「もしもし、失礼します。私の友達がそのご立派なあなたの虎をば見て・・・」
ふと気づくと男の横に女がいて腕を組んでいる。はっと見て驚いた。まだ若い。けれど既に100%娼婦だ。顔の相にそれが出ている。痛々しい。田舎からパリに出てきたばかりなんだろう。ロングドレスだ。してみるとこの男はやくざではなくヒモか。私が察するにギクッとしたのは私だけではなくて、この男の方だったようだ。まさか観光客に一緒に写真を撮らせてほしいと頼まれようとは、夢思わなかっただろう。男は一瞬次の態度の判断に迷っていたようだ。その瞬間男と女の間にKKが滑り込み、そっと男の腰に手を回し晴れ晴れと微笑んだ。男は笑う方を選択し、女もつられて、ぎこちなく笑った。
「今度はBruxellesちゃんの番よ」
KKがカメラを取り上げ私をヒモと娼婦の間に押し込んだ。「はい、笑って」私はクレープを持って笑った。

KKがサンフランシスコに帰って数日して写真ができた。私が写したものはKKがまん中、男と女は両端。しかしKKが撮ったものは、男が中央、私が右端、男のスケは枠の外に消えていた。


追加:
今日はGermaine Montero かAristide Bruantの「A SAINT LAZARE」(サンラザールから、あんたに)をお勧めします。サンラザールは駅名の方でなく有名な牢屋の方です。生活の術のない「町の男」ヒモ(「Dans la rue」に出てくる男のような)になにかと思いをはせ、心を砕き不安を覚え牢屋から切々と書き送る娼婦の手紙がこの歌の内容です。
追加:
バルバラも昔々この歌をレパートリーに入れていました。バルバラの声質に合う歌だと思いますです。


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