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アウトバーン(2)


アウトバーン(2) 2004年6月25日 (Fri) 18:36:06

オクトーバーフェスティバル編

ミュンヒェンに着いたらオクトーバーフェスティバルの真っ最中だった。日本人大歓迎。あちこちで盛り上がりっぱなし。大親友が次々とできる。「今度戦争したら、イタリアを外してやろう。日本とドイツだけで・・・」テンション上がりっぱなし。ナオミもマンドリンを取り出して「悲しき天使」を歌った。私に20歳のとき、生きる決意をさせてくれた曲だった。ナオミとだって気が合うんだ。私も大声で「悲しき天使」を歌った。生きていてよかった。!!

その夜ホテルに戻ったらナオミが態度を一変させた。「Bruxellesあんた、私が一体何人だと思ってる?先の戦争でどんな目にあったと思ってる?」・・・ガビーン。頭にバケツが2,3個当たった気分。すっかり忘れてた。「ごめんなさい。申し訳ない。馬鹿だから許して」もう一晩中平謝りに謝り続けた。

ナオミの厚かましい要求にオドオド応じるドイツ人。ドイツ人に共感し同情する日本人。しかもこの日本人バルバラファンだからチトややこしい。コーランも旧約も読んだ。中東問題に関しては少しユダヤ贔屓の少数派だ。ドイツにおける、日本人とユダヤ人なんて薄いインクでパスポートを発行し続けた大使と同じで最後の判断はヒューマニズムに拠るしかない。だから全人類を代表したかのようにひたすら謝る。ナオミもユダヤ人を代表して抗議している。アッパレ。ナオミでなくあのアメリカ人と一緒に来ていたら、どういう展開になったんだろう。
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アウトバーン編

ザルツブルクに向かっているのだけれど、どうもコースから外れている。このまま降ろされたら次の車が拾えない。ナオミの様子も少しおかしい。人の話に返事しない。ガイドブックを取り出してあっち行けこっち行けと言い出した。ナオミが発言するたびに道の幅が狭くなる。「ナオミ、いい加減大きな道に戻ろうよ」「Bruxelles,ここで降りよう」「降りようって、こんなところで降りたら、次の車が・・」ナオミは私を無視して「止めて!!」と大声を出した。二人のおとなしそうなアラブ人は吃驚仰天して急ブレーキを踏んだ。有無を言わさないナオミが現れた。私を蹴飛ばしたり、押したり、引っ張ったりする。バランスを崩して二人で転がり出た。ドアが閉まり、車が去る。怒りが頭のてっぺんを突き抜けた。「なんで?。第一失礼じゃないの。お礼も言わないで。どうするつもり?どうして戻れる?ここは何処?」!!!私の目の中の怒りを見て魔法使いが急にシクシク泣き出した。「あのね、泣いてすむもんじゃない。」「・・。Bruxellesは、・・何も知らない・・私はアラブ語が少しわかる」「どうしよう、これから。もう別行動にしよう」「待って。まってBruxelles聞いて。・・・あの二人、・・は私達をモーテルに連れ込む相談をしていた」「ええェ!!・・な、な、な、な・・」「・・」「ナオミごめん。あなたがアラブ語を習ってくれててよかった。有難う。怒ってごめんなさい。あなたのおかげで助かった。あはは、あなたのおかげで・・イスラエル万歳、万歳!」
あの素敵なアメリカ人と一緒だったら、どんな展開になっていたことか。
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ミュンヒェン再び編

「Bruxelles」「Bruxelles」私の姿が見えないとトイレまで探しに来る。「あのね、アウトバーンは二人でも、せめてユースは別行動にしよう。ほかの人とも話したいし、追い回さないで!!」
開放されてミュンヒェンの夜は久々に楽しいユースナイトだった。次の朝出発の準備をして外に出た。ナオミがガラス戸の内側に立っている。「早くおいで」とジェスチャーした。首を振って自分はここに残るとジェスチャーする。私の目をじっと見つめて淋しそうに手を振る。えええェッ・・そ、そんなあ!!ちょっと調子に乗りすぎた。予定は全部任せていたから、今日の行動は空白。ナオミに手を振られて、もう一人で歩き出すしかない。・・

大きなデパートにたどり着いた。寒くなったのでコートでも買おう。エスカレーターに乗っていると私の顔をジロジロ見ながら歩いて追い越した人がいる。一番上で立ち止まり、じっと私を待っている。とても嬉しそうな晴れやかな顔をしている。まるで私がマリア様かなにかのように、私の到着を待っている。「日本人ですか?一人ですか?」「はいそうです」「私ミュンヒェンに住んでいます。よかったら私の家に来ませんか」「はい、今友達に捨てられ、途方にくれていました」「お昼は煮込みうどんにしましょう。いかが?」「けっこ毛だらけ、猫灰だらけ、でんがな。行きまひょ」
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ADAMO 「Inch'Allah」
アダモとマシアスが日本を席巻した時代があった。 


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