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ミュンヒェンの駅で

ミュンヒェンの駅で 2004年6月29日 (Tue) 15:59:57

「この部屋完全六角形ね。面白い」
「ミュンヒェンオリンピックの選手宿舎だったの」「なるほど。結構モダンね」「あなたはパリで優雅な一人暮らしをしてるの?」「全然。屋根裏部屋だし」「アンネの日記みたいで、それもまた素敵じゃないの」「自炊だけど毎回フルコース食べてるから、食費がすごくかかる。Parisに居ると、どうしてもフルコースになる」「大阪人だからもともと食い道楽なのよ」「あなたのようにゆとりが無いから」「Bruxellesさん、毎日いい物食べてるように見える」
「自分で働いたお金で来たから。もう長くも居れない」「そうそう、そのお金送ってくれたって人、どんな人?男?女?」「何の関係も無いんだけど、結婚申し込まれてる、もう、30?40回ぐらい」「好きなの?好きじゃなかったら面倒なことになるわよ」「好きでも嫌いでもない。誰から聞いたか知らないけど、貯金の無い人だったから、どうしてかき集めたのかわからないけど、あの人にしては全財産を送ってくれた」
「じゃあ、結婚すべきね。あなたが盗難にあった挙句、異国で娼婦に転落したら大変だと思って、その人必死に頑張ったのよ」
「あはは。フランス行くから、さようならって言ったら、僕の青春返してくれ、って言われた。そんなもの、貰ってないんだから返しようが無い。いや、だからさっき言ったように、何の関係も無い」
「あなた、××って子知ってる?私の友達で、元同僚で詩集出してる子」「知らない」「『悲しみは中くらい』って言う詩集なの」「ああ『箪笥、長持どの子が欲しい』と言う作品があるあれね。あれは支路遺さんの『他人の街』から出たんじゃないかな。多分その人、一度会ってると思う。確かSS病院の看護婦さん」「そうそう。びっくり。今夜二人で彼女に手紙書かない?」「縁は異なもの味なもの」

そこへ没落貴族だと言うドイツ人の彼氏が来た。「Bruxelles,私食事作るから彼と話といてね。彼は何語でもOKよ。日本語以外は」・・・私が居たためか、食事の後彼は帰った。

「Bruxelles,私と一緒に寝る?」
「一緒に寝なくったって、お話できるじゃない」
「まあそうだけど。実は私ね・・・・」

彼女UKは、ある市会議員の愛人をしていた。存在が奥さんに発覚、修羅場があって一度切れた。復活、また修羅場があって、選挙のこともあって、結局手切れ金をたんまり貰ってドイツに来ていた。愛の巣?はまだそのままらしい。父が死に母が再婚し義理の弟が居る。鹿児島県出身の、考えようによれば一人で生きている子だった。「Bruxelles、私ね、いつか将来ね、会社経営したいと思ってるの。あなた、一緒にやらない?」

UKに引き止められて一日余分に使った。その日Parisの東銀でMSと会う連絡をしていた。スッポかしたことになる。もう遅い。
「帰りは列車で直接帰る」「私が駅まで見送るわ。列車の時刻も調べるわ」そろそろプラットフォームに入ろうと「さよなら」を言おうとした。そこで彼女は吃驚するような告白をした。
「私、妊娠してるの」!!!

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Frida BOCCARA 「Un jour,un enfant」
(エディ・マルネ作詞、エミール・ステルン作曲)


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