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迫力のある人(5)脇役編

迫力のある人(5)脇役編 2004年7月2日 (Fri) 17:52:09

カランカランカラン。北新地のスナック「ニュース」に入っていく。ママさんは電話したまま。客は誰もいない。TTに自分のボトルを自分で取って、氷はそこ、水はあっちと顎で合図する。TTが自分と私の分の水割りを作ってくれる。ママさんの声は客が来て一段と大きくなる。

「何で私の良さがわからんねやろ、うちの亭主。向こうのだんなを連れて部屋にいったんよ。昼間っからカーテン閉めたまま。灰皿は、タバコのかすが山盛り。怒鳴り込んでいったんよ。最後は警察も連れて。なかなか戸、開けへんのよ。あんな女のどこがええんやろ。そうそう、なんか若い女の友達がいるそうやけど。そうそう、ちょっとは亭主、解放してくれたらしいけど。今度は亭主のほうが捨てられたと思ってムキになって。あんな女にかかったら仕事もなくなる。タチの悪い女やから」

これが噂に聞く昼メロ男優Cさんの女房だった。Bさんから聞くところによるとCさんは子供を突きつけられ、責任をとる形で結婚したらしい。Cさんもこの店「ニュース」を普段は手伝っているという。TTは私の友達のBさんがこの醜いママさんを、さらに醜くしているこの状況を、私に見せようとこの店に案内した。およそママさんという雰囲気の人ではない。Cさんでなくても逃げる。男の客もたいていはCさんと話すために来るらしい。ママさんにしたら亭主がいないと客も来ない。死活問題なわけだ。若い女の友達って、私のこと?私がBさんと以前のように毎夜ハシゴしていれば、このママさんの幸せを守ってあげることができたわけ?
それにしてもこのママさんの口から伝わって来るBさんもCさんも、なんて醜く、だらしなく聞こえるんだろう。

実は以前Cさんと居るBさんを2度ほど目撃した。私は親友の姫神さんと一緒で、2度とも彼女が先に気づいた。
「Bruxellesちゃん、あの方、Bさんじゃない?」
一回目は近鉄百貨店。言われて2階から1階を見たら二人で踊るように身体を寄せていた。なんて絵になる二人なんだろう!
2回目はガラス張りのドイツ式ビアホール。姫神さんに言われて、ガラス越しにトントンと合図した。Bさんが中から出てきて「入っておいで」と言った。
姫神さんが先に帰って、私はCさんに紹介された。大人の男女の濃厚さと、お互い子持ちの美男美女の、フランス映画のように堂々とした不倫振りに圧倒された。Cさんがいきなり私を睨む。ちょっと待って、私は単なる子供ですよ。
BさんとCさんと、新地の占い師に占ってもらった時「若い女が現れてBさんとCさんの仲を引き裂く」と言ったなんて、その時の私は知る由もない。

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「Mon credo」 par Mireille Mathieu


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