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父との思い出(1)

まだ小学生低学年だった。めったにないことだが、父が私を外に連れ出してくれることになった。父のデザインしたセーラー服を着た。二人で神戸について、後の二人と合流。この二人のことをほとんど思い出せない。?

ずっと昔、もっと小さい頃、神戸で父と二人で時間つぶしに映画館に入ったことがある。ディズニーの漫画だ。猫がネズミを延々と追い掛け回すだけで、面白くない。「楽しいか?」と聞かれて「ちっとも面白くない」と言ったら、じゃあ出ようと言うことになって、10分足らずで出たのを覚えている。・・

?目当ての軍艦は入港していなかった。それで父が漁船をチャーターした。私は嬉しくて舳先に座った。海風を受ける。漁船はかなりのスピードで沖に飛び出してゆく。キャッホー!

その後の記憶は、私たち4人が岸壁でその船の入港を待っているところだ。甲板に海兵が整列して敬礼している。アメリカの青年たちだ。船が着岸する。一人が私を見てニッと微笑んだ。私と同じセーラー服を着ているアメリカ兵。私を見て手を振ったことが、とても深く印象に残っている。船名は「ゆきかぜ」。米軍に接収されていたのだろう。米兵しか乗っていない。父が一人タラップを昇って行く。米海兵と話をしている。父が振り向く。許可が下りたのだ。私たち三人もタラップを昇っていく。そして「ゆきかぜ」という米軍の軍艦の中に入った。?
(今日は「ゆきかぜ」のことを書いてあったこのBLOGにTrackbackをつけてみます)


まだ5,6歳だったと思う。何かの帰りに父に手を引かれて、神戸の街を歩いた。暗くなり始めている。どこへ行くのだろう。見覚えのない街並みだ。その一軒の前に立ち止まり、父がドアをノックする。
すると中から、金髪のアメリカ人の若い女性が飛び出してきて、いきなり父に抱きついた。そしてキス!!なっなっなんなんだ!!こっこっこの人は!!中に入れと言っている。絨毯の上を靴を脱がずに歩いてゆく。アメリカ風のリビングルームに案内される。若いアメリカ女性は父と私に紅茶を淹れてくれた。私にも話しかける。わかるわけがない。ムチャクチャの英語でジングルベルが歌えるだけだ。父は会社の英会話サークルを仕切っていたので、今から思うと多分そこの女教師だったのだろう。父はジェームス・ディーンに似ていたとはいえ(???)なにしろ貧しいので、そこまでもてるわけがない。・・

父にはところどころ祖父のアメリカが遺っている。父と外出するとすぐにタクシーに乗せてもらえる。そして「Keep the change」父はいつもおつりをチップとして渡す。父は貧しいのだ。多分祖父の所作を継承しているだけだと思う。父は祖父の使った明治時代のゼンマイ式の懐中時計と、上からのぞく蛇腹式の小型カメラを、ずーっと大事に使っていた。兄弟のない父は、そうして早くに亡くした祖父を、心に住まわせていたのだと思う。

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Kiki de Montparnasse 「Le Retour du marin(水夫の帰還)」
 この曲を解説しておられる葦原英了氏の声を録音したテイプを持っている。この曲もストーリー性の強い名曲。旋律もいい。古いシャンソンのよさが滲み出る曲のひとつに違いない。

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